バツイチ美女と 御曹司

すぐに紘一にも電話したが紘一は
マリが行っていないかという
裕の問いに喧嘩でもしたのかと
笑っていた。

マリは実家にも何も言わずに行って
しまったようだ。

裕は行きつけのバーに研吾を呼び出して、
あおるようにウイスキーをがぶ飲みし、
正体をなくすまで酔っぱらいたかったが
全然酔えなかった。

研吾に最後はグラスを取り上げられて
いい加減にしろと叱られた。

事情を知った研吾はすぐに優依に電話を
掛けてくれた。

優依は事情を知っているらしく明日裕と
話をすると約束してくれた。

裕は少し安堵したら、いっきに酔いが
回ってきた。

その後のことは全然覚えていなかった。

朝起きたらマンションのリビングの
ソファーだったので、研吾が送って
くれたのだろうと思った。

ラインで礼は伝えた。

お昼に優依と会うことになっているので、
とりあえずシャワーを浴びて酒を抜くこと
に専念した。

酒臭い息でマリの親友に合うわけには
いかない。