バツイチ美女と 御曹司

パリでお城の結婚式を取り仕切った
プランナーのナタリーだ。

今度は東京の洋館での結婚式をプランニング
しているということで、マリが今円山花壇で
働いているというので会社を調べたらしい。

十分に大きな装花を任せられる会社だと
思ったらしく、その話をしたいと
言ってきたのだ。

ナタリーとは時々ラインで近況やお互いに
相談に乗ったりアドバイスしたりという
関係を続けていた。

マリは一人では何も決められないので
まずは裕に相談した。

今のところ規模や装花の内容もわからない
のでとりあえず椿と三人で逢うことに
なった。

一週間後ナタリーが本社にやってきた。

二年前と変わらずパワフルなナタリーに、
押され気味だったけれど、何とか裕と椿に
ナタリーから結婚式の概要は説明できた
ようだ。

裕はアメリカに留学経験もあり英語はしっかり
理解し会話もスムーズなので、
マリは椿のフォローに徹した。

パリのお城の結婚式よりずっと小規模
なのだが、庭に本格的なテントを建て、
お式はガーデンウエデイングにしたい
という新婦の希望らしい。