バツイチ美女と 御曹司

丁度いい時間のチケットが取れたので
夕食の前に楽しむことが出来た。

おかげで夕食には映画の話や、ミッシェルや
クロエの話で盛り上がり裕はすっかりワインで
酔いが回ったマリを抱えて部屋まで行く
羽目になった。

祐は車があって飲めなかったのだ。

最初は、マリも遠慮していたものの裕が
気にしないで飲めと言うのでお言葉に
甘えてしまったのだ。

ミッシェルとの会話や映画も楽しかったので
マリはすっかり気分良く酔ってしまっていた。

裕はそんなマリがかわいくて、服を脱がせて
パジャマに着替えさせたりと、楽しく世話を
焼いたと、翌日の朝裕から聞いて、
穴があったら入りたいというのはこういう事
かと思って、恥じ入るばかりだった。

裕はそんなマリがかわいくて、もうマリは
絶対手放せないと思うのだった。

見た目はふわっと優しい雰囲気で、
確かにそんな性格なのだが、
結構頑固でこうと決めたら
まっすぐに突っ走る傾向にある。

自分の事より廻りの事を考えて遠慮して
しまうところもあり、色んなマリを祐は
楽しんでまた愛おしく見ているのだ。

パリやロンドンに花の勉強に行った事を
特別の事と、とらえずにそれを
ひけらかしたりしないマリの奥ゆかしさも、
素晴らしいと思うのだが、マリ自身は
いたって普通の事なのだと思っているようだ