バツイチ美女と 御曹司

シェフはフランス人で和食にそんなに
強くないので、マリにゆっくり相談したい
と言ってパーテイの前に一度シェフと
メニューの打ち合わせに、
再度行くこととなった。

装花は当日の朝にアレンジに伺う事になり
ミッシェルのお宅を辞した。

帰り道、椿とカフェでお茶をしていこうと
いうことになった。

マリは椿から裕の子供のころの話を聞けて
とても楽しい時間を過ごした。

椿は実はマリと同じバツイチで今七歳の
子供もいるらしい。

結婚しても実家の仕事を続けていた
椿に対して、元夫はずっと不満に
思っていたらしい。

彼は仕事を辞めて専業主婦をして
ほしかったそうだ。

子供ができてからは仕事もセーブしたが、
本来働くこともお花に携わることも
好きだった椿は、そのうち子供を保育園に
預けてまた働きだした。

そんな妻が気に入らず、ある日元夫はよそに
女を作って、離婚届を一枚テーブルの上に
残して出て行ったそうだ。

椿は子連れで実家に戻って円山花壇で
フルタイムで働くことになったのよ
と言って笑った。