バツイチ美女と 御曹司

ケガをしたスタッフができることは
サポートしてくれる。

できたアレンとジをテーブルに運んだり
切った茎を片付けたり最初マリがやる
予定だった雑用だ。

マリは黙々としかし適格に迷いなく花を
差し込んでいった。

時間を掛けたり何度も差し替えたり
しているとオアシスに穴が開いて
差し込みが緩くなったり途中で花が
落ちてしまっては大変だ。

花が落ちるなんて結婚式で縁起が悪い。

一番気を付けなくてはいけない事だ。

マリは1時間で35個のアレンジを
仕上げた。


「すごい。さすがパリ仕込み。
迷いなく仕上げていくのを見ていて
気持ちよかった。惚れ惚れするわ」


と吉見さんがうれしいことを
言ってくれる。


テーブルアレンジが終わったので高砂席の
花や司会者のテーブルにも小さな
アレンジを置く椿さんは花嫁のブーケを
作っている。

花婿のブートニアは男性の加治さんが
担当らしい。

ご両親に渡す花束は作って持って
きているので手の空いた人は片付けに入る。