バツイチ美女と 御曹司

あまり服にはこだわっていないマリだが、
日本に帰ったら少しづつ買いたしていこうと
思っていたのだが、帰国してすぐに
円山花壇で働き始めて、なかなか自分の
ワードローブまで気が回らなかった。

服よりお花の方がマリには大切だったのだ。

でも裕と一緒に暮らすとなると自分の貧弱な
服の品ぞろえが恥ずかしい。

でも今更どうしようもない。

今度の休みにでも優依か菊枝か穂香の
三人の親友たちのうち休みが合わせて
もらえるような誰かに頼ろうと
思案するマリだった。

とりあえずパソコンや花ばさみそれを入れて
身に着けるためのシザーバックなどの仕事に
必要なものなどを、忘れずに準備して
スーツケースに収めた。

夕飯をイタリアンのお店で済ませて、
これからはマリが料理をするつもりなので
途中で食材も仕入れてきた。

たくさんの荷物とともに裕のマンションに
帰ってきた。

裕は仕事もあるのだから家事は無理を
しないようにと言ってくれたが、料理は
好きなのでかえってストレス発散になるのだ
というと了解してくれた。

でも、掃除などは今まで通り週一回
ハウスキーパーに頼むことにしてくれた。

裕のマンションはファミリータイプで
寝室の他にもう二部屋あり一部屋は裕が
書斎として使っている。