バツイチ美女と 御曹司

「うん、わかったよ。お義兄さん!」

「だ.か.ら.」

「もうわかったよ。
その辺にしておけ二人とも。
マリはそれでいいんだな?」

と父が割って入ってくれた。

「はい」

とうなずくマリ。

「マリが決めたことなら
父さんは何も言うことはないよ」

父はそう言って優しく笑った。

そこで裕はこうして今日二人で
ここに来たのは昨日梅原が目黒の店に
現れてマリを強引に連れ去ろうとした
為だと本来の目的を話した。

「梅原はマリの今住んでいるマンションも
把握しているので、一人では置いておけない
目黒のお店も知っていたし、多分マリの事
調べたのだと思います。
昨日もマリに訳の分からないことを
言っていたらしくてマリがとても
怖がっているんです」

そう言って裕はマリに昨日梅原に言われた
ことを話すように言った。

マリが話すと兄も父もびっくりして
梅原に対して怒ってくれた。