バツイチ美女と 御曹司

優依のおかげでマリは重い腰を上げたのだ。

マリは、元気よく手を突き上げて

「よし、今日はもう一つケーキを食べるぞ~
太ることなんか気にしていられな~い」

思わず優依が噴き出した。

マリの様子に目を見張りつつ

「そうだ!今日は夕飯分もケーキを
食べつくそう。イエ~イ」

二人は元気いっぱいお腹がはちきれそうに
なるまでケーキを食べまくった。

そしてお勘定を見て目を回し
二人して大笑いした。

ランチの金額と大差ない金額になっていた。

そんなことを笑いとばせる自分のことが
今はちょっと頼もしく思える。

こんな時優依がいてくれたことに
心から感謝した。

今日の事はきっと一生忘れられないだろうと
思った。

別れ際優依は

「マリ、決心したら何でも相談してね。
菊枝も穂香もついてるよ。
一人でくよくよしないこといいね」

とくぎを刺された。

「ありがと。ちゃんと考えて行動するから
大丈夫。決心ついたし、スイ―ツを死ぬほど
食べてなんかすっきりした。
でも相談するね。よろしく」

そういって自宅に帰ってきた。