バツイチ美女と 御曹司

「そうじゃなくて、
裕さんに迷惑かけたくないの」

そういうとマリはたまらず裕に縋り付いて
泣きじゃくった。

裕はマリをしっかりと抱きしめて

「迷惑なんかじゃないよ。
マリを守れて俺はうれしいんだ。
明日、マリの実家に行って今日のことを
紘一とお父さんに報告しよう。
その前に俺とマリのことをまず報告しないと
いけないけどね。
そして、ここに一緒に住む許可をもらおう。
いいねマリ。もう変なこと言うなよ。
マリがそばにいないと俺はもう生きて
いけないんだからね。
もう二度と梅原なんかにマリを泣かせない。
ここならセキュリテイも万全だから
紘一もお父さんも安心してくれるよ」

そういってマリを力いっぱい抱きしめた。

裕の体温が服を通してマリの
心も体も温めてくれる。

マリはもう胸がいっぱいで、
コクコクと頷いてただ裕の胸で泣いていた。

裕はそんなマリの涙を唇で受け止めて

「う~っ、しょっぱい」

と言った。

マリはおもわず噴き出した。

裕はマリの顔を両手で挟んで

「やっと笑った」

と言って深くキスを落とした。