バツイチ美女と 御曹司

あの梅原がこんなストーカー紛いのことを
するなんて、そして裕の前でひどいことを
言うなんて信じられない。

「マリの過去なんてどうでもいい。
今は僕がマリの恋人であり婚約者で、
僕にとってはこの世で一番大切な人
なんです。
二度とマリの前に現れないでください」

裕は冷静にそういうとマリを助手席に
座らせて運転席に回りさっさと
車を発進させた。

マリは裕に心底申し訳なくて
心が折れそうになる。

なんていえばいいのか言葉も
見つからない。

裕が駆けつけてくる前に言われた
言葉もマリを傷つけ恐怖を
感じさせている。

「マリ大丈夫か?
俺が来る前にも何か言われていただろう。
あいつは何て言っていたんだ?
心配しなくていいからすべて話してほしい。
状況によっては対策を考えないと…
友人の弁護士に相談するのがいいかもしれない
きちんと話してくれるね。
離婚のときのことも…
今まではそんなこと必要ないと思っていたけど、
こんなことになって俺もちゃんと知って
おかないとマリを守れない」