バツイチ美女と 御曹司

それから閉店の準備をして裏口から出ると
裕が車を回してくるのを店の前で
待つっていた。

すると、後ろからお腹に手を回されて
体を引き寄せられた。

マリはびっくりしてもう少しで悲鳴を
あげそうになった。

梅原だった。

「マリ、待ってたよ。さあ食事に行くよ。
車を向こうに止めてあるから少し歩こう」

そういってマリの体を引っ張ろうとする。

「梅原さんお断りしましたよね。
私先約があるので、今彼を待っている
ところですから放してください。」

「彼?まだ日本に帰ってから半年も
たたないだろう?もう彼がいるのか?
マリは悪い子になったんだね。
そんなのは認めないよ。
マリは俺のものだ。
少し自由に遊ばせてあげてただけなんだから
そんな男なんて認めない」

なおもマリを引っ張っていこうとする梅原に
抵抗するも、力ではかなわない。

裕さん助けてと心の中で叫ぶ。

そのとき裕の車が目の前に停まって
裕が慌てた様子で降りてくる。

「何をしているんだ。
マリは嫌がっているだろう。
無理やりどこに連れていくつもりですか。
警察を呼びますよ」