バツイチ美女と 御曹司

「白石さんすみません。
もう上がってもらう時間なのに…でも、
彼は私の住まいも知っているので一人で
帰るのは怖いです。
なのでほんとに助かりました。
何か前とは全然雰囲気が違ってちょっと
怖かったです。
あんなに執着しているなんて
思ってもみませんでした」

それから三十分後には、裕も来てくれたので
白石には帰ってもらった。

「裕さんすみません。
忙しいのに余計な手間をかけてしまって」

とマリが謝ると

「何を言っているんだ。
恋人を守るのは当然だ。
俺のマリにちょっかいかけてくる奴は、
元夫でも許せない」

と言ってくれる裕の言葉に涙がこぼれる。

「泣くなよ。大丈夫。俺がマリを守るよ。
今日は俺のマンションに行こう。
車できてるから何か取りに行きたい物が
あるならマリのマンションによってから
いこう。早くパートの人がきてくれればなあ
そうすれば装花部に移動できて、
マリが一人になることもないから
安心なんだけど」