【番外編】七海&潤




――日曜日――


俺はまだ不安を抱えたままだった。



でも……今から会える。



七海に会ったら不安は消えるはず。


……そう思っていたのに…。



――ピンポーン


チャイムが鳴ったと同時に玄関に急ぐ。

早く…会いたい。


――ガチャッ


「潤!!」



ドアを開けた瞬間に七海が俺の名前を呼ぶ。


「…入って。」



「…うん。」


ってなんだよ俺!!



さっきまで会いたいとか思ってたくせにそれしか言えないんだよ!!!



いや…でも今のは七海がかわいいのが悪い。


それくらい七海もわかってくれてる……はず…。