シスコン兄の溺愛彼女

それから暫くソファーで甘い時間を過ごしていたんだけど、俺の下半身がずっと反応しまくりで、亜優ちゃんは居心地悪そうに膝から降りた。

（残念。でも今日はこれくらいでいいだろう）




「亜優ちゃん。俺、嫉妬深いんだ。ごめんね？だから、俺意外の男には気をつけてね？」

「紫音さん…」

「浮気なんて絶体に許さないよ？」

「ふふ、しませんよ。そんなこと」

「ほんと？」

「はい」

「…ごめんね？でも、亜優ちゃんのこと離したくない。…自分でも自覚が全くないわけじゃないんだ。自分が人の感覚よりズレてる事」

「紫音さん」

亜優ちゃんはまた、ソファーに座る俺の膝に跨がり小さな両手で俺の顔を挟み込み、目を合わせると優しく一度、キスをした。

「人と貴方を比べないで下さい。紫音さんは素敵な人ですよ。見ず知らずのわたしを嫌な顔一つ見せずに助けてくれた。貴方は優しい人です。」

「……」

「みんな、人と違っていいんです。人と違うことに悲観しないで」

「…っ、ありがとう。」

「亜優ちゃんはやっぱり女神だね。ずっとそばにいて、どこにも飛んでいかないで」

「女神じゃないけど、そばにいますよ。」