シスコン兄の溺愛彼女

「俺はあそこまで変人じゃねぇよ」

女の首筋に口づける。女は俺の肩へ細い腕を回して艶めいた声を出す。

「貴方は変人ってより、鬼畜ね」

「褒め言葉だな」

アメリカ、ロサンゼルス。
高級ホテルのスゥイートルームで男は
組み敷いた女と激しい情事中に
暫く会っていない弟の想い人へと、同情した。


(あいつがあそこまで執着してる女神とやら。可哀想だか、多分もう、逃げられねぇよ?せいぜい、女神の羽だけはむしり取られねぇといいな)

(いろいろ、面白そうだし近々日本に帰るか。)