シスコン兄の溺愛彼女

「カッコいいですよね〜玲音さん。ビジュアルももちろんだけど、性格もだし、モデル以外の仕事でも引っ張りだこみたいですし」

「…ああ、」

「この前に発売した写真集ももちろん買いましたし、先月公開した映画も3回は見に行ったんですよ?」

「…そうなんだね」

「あの俺様な性格もたまらないんですよねぇ~!」


亜優ちゃんの話す声が、耳から入ってそのまま抜けていく。
身体中の血液がグツグツ、煮えたぎっていくのを
感じる。

(まさか、玲音、あいつがーーー。)