俺がリビングに戻ると、亜優ちゃんは私服に着替えていた。

黒のオーバーサイズのTシャツに下は同じ色の膝上のハーフパンツ。

(可愛いっ!小柄な亜優ちゃんが着たらオーバーサイズだからか服に着られている子供みたいだ。)


ドアを開け入ってきた俺に目を向けた彼女は、
「あ、すみません。私だけ着替えてしまって。私部屋ではすぐ緩い服に着替えたくて」

「大丈夫だよ?部屋着も凄く可愛いねっ?」

「あ、ありがとうございます。って言って何も可愛気のないTシャツですけど」

「亜優ちゃんだから何着ても可愛いんだよ?」

「紫音さん、褒めすぎです…」

「事実だよ?」

「も~私をからかわないで下さい…」

「そんな事してないよ?」

「紫音さんは女性の扱いがお上手なんですね?立ち居振舞いも凄くスマートだし…」

「?そう?俺、彼女いたことないよ?」

「っえっ?!絶対モテそうなのに」

「妹といる方が楽しいし、周りが話してても彼女欲しいって思ったことない」

「そうなんですね。…っん?なら、どうして私に、えっと、その…構ってくれるんですか?」

「(モジモジしてる、可愛いっ♡)言ったでしょ?亜優ちゃんは俺の女神なんだ。あ、安心して?彼女はいた事ないけど、女性経験が0って訳じゃないから、亜優ちゃんを不満にさせるようなコトはしないよ?」

「な、何言ってるんですかっ?!っもう!」

「何って、セック…」
「言わないで下さいっ!!」

(恥じらう女神、最高だ。)