𖤐·̩͙
「うう、やばい。本当に良かった。めっちゃくちゃ感動した…」
上映を終えたシアターから各々映画の感想を述べながら出ていく人が多い中、あたしはシートに座ったまま、鑑賞していた映画の余韻に浸っていた。
「え。今見た映画に感動要素、あった?」
感動してハンカチを手に涙を流すあたしの隣で理解できないとばかりに翠くんは首を捻った。
あたしはその様子に「ごめん、面白くなかった?」と眉を下げると翠くんは「いや、面白かったよ。血がいっぱいで」と、ずず、とストローに口を付けてドリンクを飲み干しながら簡潔な感想を述べる。
今日の翠くんとのデートはあたしの希望で映画鑑賞することになった。
因みに見た映画の内容は、平凡な女の子がイケメンゾンビに恋をする笑いあり涙ありバイオレンスありのラブコメディものだ。
あたし的にはこの映画、凄く面白くて良かったんだけど、翠くんには理解できない部分の方が多かったらしくて、考え込むように顎に指を添えていた。
「うーん。やっぱり、あの映画の感動したシーンがどこら辺なのか見当もつかない」
「えっ!わかんないのー!?ラストのイケメンゾンビがヒロインに告白しながら捕食するシーン!泣けたでしょ!号泣不可避でしょっ!!」
「いや、あのシーンが一番泣けねぇわ。普通にグロいし、ヒロインもゾンビになってるし」
熱く語るあたしを横目に翠くんは「やっぱり俺にはわからん」と呟いて立ち上がるとあたしに向かって、ん、と手を差し出してくる。
その手をとってあたしも立ち上がると、触れ合った手は当たり前のように恋人繋ぎになって、なんだか、こそばゆかった。
「うう、やばい。本当に良かった。めっちゃくちゃ感動した…」
上映を終えたシアターから各々映画の感想を述べながら出ていく人が多い中、あたしはシートに座ったまま、鑑賞していた映画の余韻に浸っていた。
「え。今見た映画に感動要素、あった?」
感動してハンカチを手に涙を流すあたしの隣で理解できないとばかりに翠くんは首を捻った。
あたしはその様子に「ごめん、面白くなかった?」と眉を下げると翠くんは「いや、面白かったよ。血がいっぱいで」と、ずず、とストローに口を付けてドリンクを飲み干しながら簡潔な感想を述べる。
今日の翠くんとのデートはあたしの希望で映画鑑賞することになった。
因みに見た映画の内容は、平凡な女の子がイケメンゾンビに恋をする笑いあり涙ありバイオレンスありのラブコメディものだ。
あたし的にはこの映画、凄く面白くて良かったんだけど、翠くんには理解できない部分の方が多かったらしくて、考え込むように顎に指を添えていた。
「うーん。やっぱり、あの映画の感動したシーンがどこら辺なのか見当もつかない」
「えっ!わかんないのー!?ラストのイケメンゾンビがヒロインに告白しながら捕食するシーン!泣けたでしょ!号泣不可避でしょっ!!」
「いや、あのシーンが一番泣けねぇわ。普通にグロいし、ヒロインもゾンビになってるし」
熱く語るあたしを横目に翠くんは「やっぱり俺にはわからん」と呟いて立ち上がるとあたしに向かって、ん、と手を差し出してくる。
その手をとってあたしも立ち上がると、触れ合った手は当たり前のように恋人繋ぎになって、なんだか、こそばゆかった。
