翠くんは今日もつれない【完】

「あたし達に何か用、かな?あと、出来れば声のボリューム抑えて───」

「あなたみたいな人、吉野先輩に相応しくないです!離れてください!!」



若さゆえの愚かさなのか、、(といってもあたしと一コしか歳違わないけど)女子生徒はこれでもかってくらい目尻を吊り上げるとお姉さんを指差しながら失礼な言葉を吐き捨てていて、あたしはぎょっとしてしまった。


な、何を言っているんだろう、この子は⋯。

吉野くんに相応しいとか相応しくないとか、他人が決める権限とかないのに。

そもそも、こういうことを言う時点で、誰が吉野くんの傍にいようと納得するつもりなんてないくせに。


「え、と、」お姉さんは理不尽にも酷いことを口にする女子生徒に対して特に言い返さず、ただ眉を下げて困ったように微笑むばかりで。

お姉さんはたぶん" 子供の言うことだから "とあの子が口にした言葉を聞き流そうとしてくれているんだろうけど、、吉野くんはそんなつもり、毛頭ないみたいだ。













「───は?お前、今、、なんつった…?」