吉野くんからの完全な拒絶を突きつけられた浅井さんは、怒りからか恥ずかしさからか、わなわなと身体を震わせて顔を真っ赤にさせていた。そして、吉野くんに向けて「っ、最低!!!」と捨て台詞を吐き捨てると足早に教室から出て行く。
その後ろ姿を横目に二人のやりとりを傍観していた吉野くんの友人の一人、深川くんが「翠ー、浅井さん可哀想じゃん。少しは優しくしてやればいいのに」と呆れ顔で吉野くんを窘めた。
けれど、当の吉野くんはよく分からないとばかりに、きょとんとした顔をして「どうでもいい奴に優しくする必要ってある?」と深川くんに疑問を投げかけている。
「…………なんか、お前が誰かに優しくしてる姿とかマジで想像できんわ」
不思議そうに首を傾げる吉野くんに深川くんはお手上げ状態という感じで、肩を竦ませながら呟いた。あたしも深川くんのその言葉に内心頷く。
吉野くんは誰に対しても常に、冷たく、塩対応。
そんな吉野くんが誰かに優しくしている姿なんて、あたしのなけなしの想像力をフル活動させても全くイメージできなくて。
それは、他のみんなも同じことで、この場にいた全員が深川くんの言葉に「確かに」と口を揃えて同調していた。
その後ろ姿を横目に二人のやりとりを傍観していた吉野くんの友人の一人、深川くんが「翠ー、浅井さん可哀想じゃん。少しは優しくしてやればいいのに」と呆れ顔で吉野くんを窘めた。
けれど、当の吉野くんはよく分からないとばかりに、きょとんとした顔をして「どうでもいい奴に優しくする必要ってある?」と深川くんに疑問を投げかけている。
「…………なんか、お前が誰かに優しくしてる姿とかマジで想像できんわ」
不思議そうに首を傾げる吉野くんに深川くんはお手上げ状態という感じで、肩を竦ませながら呟いた。あたしも深川くんのその言葉に内心頷く。
吉野くんは誰に対しても常に、冷たく、塩対応。
そんな吉野くんが誰かに優しくしている姿なんて、あたしのなけなしの想像力をフル活動させても全くイメージできなくて。
それは、他のみんなも同じことで、この場にいた全員が深川くんの言葉に「確かに」と口を揃えて同調していた。
