かてないな、
※翠と同じクラスの子目線のお話です。
「───私、告白してみようと思うんだよね!」
「告白するって誰に?」
「吉野くんにだよ!吉野翠くんに!!」
友人のいっちゃんが、鼻息荒く、ある一点を指さした。それを追いかけるように視線を向けると机の上で頬杖をついて仲のいい友人達と話している横顔が目に入る。
スッキリとした輪郭も、高く通った鼻も、長く伸びる睫毛も、全てが完璧に美しくて、一旦、見惚れた。
「吉野くん、いつ見ても美しすぎる」
「ねっ!ほんと、目の保養って感じ!でさ!私、吉野くんに告白してみようと思うんだけど!!」
どうかな!?と声を上げて意見を聞いてくるいっちゃんにあたしは「無理無理、やめときなよ。ぜーったいに振られるに決まってるんだから」と手を横に振って否定する。
「いっちゃん知らないの?吉野くんには好きな人がいるって話」
吉野翠くんは、その整った容姿に加えて、成績優秀、スポーツ万能という、あなたは二次元のキャラクターですか?って聞きたくなるほど完璧な人で。そんな吉野くんは、まあ、馬鹿みたいにモテにモテまくっている。
けれど、吉野くんは、どんなに可愛い子に告白されても、どんなに綺麗な子に告白されても、決して靡くことはなくて、いつも同じ理由で断り続けていた。
「俺、好きな人がいるから」と。
「知ってるよ〜。はあ、やっぱり無理だよね〜」
「そうそう、諦めよー?てか、吉野くんの従兄妹の夢芽ちゃんから聞いた話なんだけどさ。吉野くん、小さい頃からずーっとその人のことが好きなんだって。そんなのに誰も勝てっこないよ」
「えっ。そんな前から、ずっと?吉野くんってかっこいいうえに一途なの?なにそれ、推せるわ」
※翠と同じクラスの子目線のお話です。
「───私、告白してみようと思うんだよね!」
「告白するって誰に?」
「吉野くんにだよ!吉野翠くんに!!」
友人のいっちゃんが、鼻息荒く、ある一点を指さした。それを追いかけるように視線を向けると机の上で頬杖をついて仲のいい友人達と話している横顔が目に入る。
スッキリとした輪郭も、高く通った鼻も、長く伸びる睫毛も、全てが完璧に美しくて、一旦、見惚れた。
「吉野くん、いつ見ても美しすぎる」
「ねっ!ほんと、目の保養って感じ!でさ!私、吉野くんに告白してみようと思うんだけど!!」
どうかな!?と声を上げて意見を聞いてくるいっちゃんにあたしは「無理無理、やめときなよ。ぜーったいに振られるに決まってるんだから」と手を横に振って否定する。
「いっちゃん知らないの?吉野くんには好きな人がいるって話」
吉野翠くんは、その整った容姿に加えて、成績優秀、スポーツ万能という、あなたは二次元のキャラクターですか?って聞きたくなるほど完璧な人で。そんな吉野くんは、まあ、馬鹿みたいにモテにモテまくっている。
けれど、吉野くんは、どんなに可愛い子に告白されても、どんなに綺麗な子に告白されても、決して靡くことはなくて、いつも同じ理由で断り続けていた。
「俺、好きな人がいるから」と。
「知ってるよ〜。はあ、やっぱり無理だよね〜」
「そうそう、諦めよー?てか、吉野くんの従兄妹の夢芽ちゃんから聞いた話なんだけどさ。吉野くん、小さい頃からずーっとその人のことが好きなんだって。そんなのに誰も勝てっこないよ」
「えっ。そんな前から、ずっと?吉野くんってかっこいいうえに一途なの?なにそれ、推せるわ」
