「はい、コレでも飲んで身長伸ばしなさい?」

リリィは牛乳を差し出しつつ、にっこりと嫌みを言った。

「…。じゃ、有り難く。」

アイルは怒りで口元を引きつらせていた。

「……。」

「……。」


わずかな沈黙。


そして、アイルが再び口を開いた。

「あの、さ。」

「何?」

「…ゃ……別に?」

いつもより様子がおかしい。そう察したリリィは少し不安になった。