「「なんで最近連絡くれへんのー?」」

「「寂しーやんw」」





カズとヒロという2人の男が、馴れ馴れしく恋嘩と美蘭に近寄ってきた。


…この2人は、かつての恋嘩たちのセフレ仲間だった…





『もう…やめてん。あの仕事。』

「「は?なんで?」」





恋嘩の言葉に、眉間にしわを寄せるカズ。





『彼氏できたから…』





美蘭がそう言うと、ヒロが理解できないというように笑った。





「「はー?今まで特定の彼氏なんか作らんかったやん(笑)」」

「「俺らの誘いも断ってさー。」」





ちょっと不機嫌そうに言うカズ。


恋嘩は、そんなカズから少し目をそらして言った。





『…ごめん。でももうセフレの関係解除して?』

『もう絶対しーひんから。』





2人の言葉に、笑いながら顔を見合わせるカズとヒロ。





「「なにゆーてんの?(笑)」」

「「そんな簡単にできるわけないっしょー?(笑)」」

『え?』





一瞬、顔を青ざめた恋嘩を冷たい目で見て、ニヤッと笑う男2人。





「「俺ら今まで金払っててんぞ?」」

「「んな簡単に逃げられちゃぁーな…」」

『なんでよ!!その分満足させてあげてたやろ?!』

「「バーカ。あんなんで満足できたと思うなよ?」」

「「来いよ恋嘩…」」





強い力で、恋嘩の腕を引くカズという男。


その力に必死で抵抗する恋嘩。





『嫌やっ!!!』

「「金は今までの倍払ってやっからw」」

『お金なんてもういらん!!!離して!』

「「あ゛ぁ???俺が優しく言ったってるうちに…大人しくしろよ…」」

『嫌やってばぁ!!!』





…そのとき、カズは恋嘩の腕をぐいっと引っ張って、耳元で小さく囁いた。





「「俺…ほんまに好きやってんぞ」」



『…え?』