俺の女




後ろから抱きしめていた手に、きゅっと力を込める愁洩。




「―――恋嘩…」

『なに…?』

「俺より先に…絶対死ぬなよ?」

『…死なへんよ…ゆーたやんッ…愁洩が生きてる限り死なへんってッ…』

「…約束やぞ?」





少し弱々しい声。

確かめるように…一言一言を発する。



抱きしめてくれている愁洩の手を、恋嘩がそっと握った。





『うん…愁洩も守ってや?』

「…何を?」

『ずっと一緒ってこと…』

「当たり前やんけ。俺らが離れるなんてありえんやろ(笑)」

『……そーやんなぁッ…(笑)』





いつもの愁洩の強気な発言…


少しホッとする恋嘩。






「ずっと…一緒に徹哉を育てていくんやもんなぁ…w」

『うんッ…wずっと…ずーっと一緒になっw』

「おぅw」





2人で眠っている徹哉を見たあと、しばらく沈黙が流れた。


…そして、ふっ…と俯いて、恋嘩が囁くような声を出した。





『……なぁ…』

「ん…?」

『愛してる…って…ゆーて?』