俺の女



「…俺もお前が死んだら死ぬなぁ…」




また変なことを言い出した愁洩を鏡越しに見て、クスッと笑う。





『愁洩は死んだらあかんやんっ(笑)皆にとって大事な存在なんやから。』

「…お前だってそーやんけやーっ。」





ベットに手をついて、不満そうな表情で恋嘩を見る。





『…でも、あたしも死なへんと思うで?愁洩が生きてる限りっ』

「…せやなw俺は絶対死なんし。…っつーかお前ら置いて死ねんわ(笑)」

『うんw先に死んじゃったらぶっ殺すしな?(笑)』

「死んでんのに?更に殺されんのかよ(笑)」

『うんw…死ぬとか…許さへんから…。』





愁洩にも、鏡越しに恋嘩の表情が読み取れた。


笑顔ではなかった。
不安そうな表情―――――


愁洩は黙って、恋嘩を見つめた。






『ずーっと一緒やろ?あたし達…。そーやんな?』





不安そうに、同意を求めてくる恋嘩。





「…あぁ。」

『先にいんくなったり…しーひんよな?』

「あぁ…せーへん。」





愁洩は立ちあがって、恋嘩を後ろから抱きしめた。





「ずっと…ずっと一緒や…」

『うん…。約束やで?』

「あぁ。」





愁洩は恋嘩の首筋にキスをした…。






「恋嘩…」

『ん…?』

「抱かして…」

『…え?』





肩越しに、愁洩を振り返る。





「俺…止まらんねん。お前を…抱きてぇ…」

『愁洩…』