俺の女



「ふぅ〜…」





愁洩はベットに仰向けに倒れ込んだ。





「…なぁー恋嘩…」

『んー?』

「…俺が死んだらどーする?」





突然の愁洩の質問に、恋嘩は手を止めた。





『…は?何ゆーてんのー?(笑)』

「…どーする?」





鏡越しに見えた、冗談ではなさそうな愁洩の表情。


…そしてその真剣な声に、疑問を抱きながらも答える恋嘩。




『んー…絶ッッッ対嫌。』

「……」

『泣くし…一緒に死ぬかも(笑)』

「…死ぬなよ」





小さな声で呟く愁洩。






『だって嫌やん…。愁洩がいーひん世界に生きてるって嫌やもん。』





可愛いことゆーてくれんなぁ…


そう思いながらも、愁洩は続けた。






「…でも徹哉がいるやん。」

『いるけどッ…徹ちゃんは、あたしと愁洩で育てていかなあかんのっ。』

「…そっか。」


『うん。…ってか…なんでそんな話するん?』






恋嘩は、愁洩の考えていることがわからなかった。

…少し不安になる。





「んー?…べーつにッw」





でも、明るく返ってきた声に、少し不安は掻き消された。

気が抜けて、口元に笑みが綻ぶ。






『なによ…(笑)…でも…愁洩が死ぬとは思わんけどなー。』

「…そーやんなぁ(笑)」

『愁洩は…誰よりも長生きしそ〜』






そう言って、クスッと笑う恋嘩。






「あぁーw俺、不死身やしw」

『ははッ(笑)そーかもねーw』





愁洩はゆっくり起きあがって、恋嘩を見つめた。