剛軌たちは、徹哉とリビングで徹哉の大好きな車やバイクのおもちゃで遊んでいた。


すると途中で、徹哉が遊んでいた手を止めた。





「???ごーにい?」

「ん?どーした?」

「ここ…どーちたの?」





徹哉が剛軌の腕の傷を指差して言った。





「え?…あぁ。この傷?」

「うん…きじゅ。痛い痛いちたの?」

「んー…まぁなぁ。喧嘩しちったのw」





徹哉の頭を優しく撫でる剛軌。

徹哉は首を傾げて、幼い眼差しを向ける。





「えいやぁ?」

「そwえいやぁーってして、ケガしちゃってん。」

「だいどーぶ?」

「大丈夫やでw大分前のやしw心配してくれんのか?ありがとなw」





心配そうな表情をする徹哉の頭を再び撫でる。


徹哉は、そっと剛軌の傷の跡を撫でた。





「いちゃいちゃいの…とんでけぇー」

「――――くぅーッ…なんちゅー可愛いねん、おめぇはッ…www」





剛軌は愛らしい徹哉をギューッと抱きしめた。


剛軌の腕の中で、徹哉は両手を上に上げた。





「てったんもなぁ〜…おーきくなったらえいやーしゅるねん!」

「なんでっ?!」





まさかの言葉に、剛軌が徹哉の体を離して、徹哉を正面に向ける。





「みんなちてるやろぉ?かっこいーかりゃw」

「徹哉…いつも見てたんけ?」

「…うん!みちぇちゃw」





横に座っていた隼莵も徹哉の顔を覗き込むと、徹哉は小さな手でピースを向ける。


でもまだ慣れてないので、薬指まで少し立っている可愛らしいものだ。





「でもなぁ…喧嘩はケガしてまうし危ないねんぞ?」

「だいどーぶ!」

「大丈夫ちゃうって(笑)」





剛軌にが困ったように言うと、徹哉が自信満々の顔で答え、甲斐が笑った。