俺の女



『うぁーッ…はぁッ―――…』

+「頑張って!恋嘩ちゃん!」

『頑張れ!恋嘩!!』





汗ばむ恋嘩の手を、ぎゅっと握る美蘭。


医者が時計を見て、看護婦さんに指示を出す。





+「よし…そろそろ行こうかッ」

+「はぃ!恋嘩ちゃん!頑張って!」

『ぅぅッ…ッッはぁッ…!!!いったッ…!』

+「こっちに移るよー!せーのッ…」





数人係で恋嘩を代車に移す。


美蘭も少しテンパって目を泳がせている。

そんな美蘭に、医者が声をかけた。





+「これから恋嘩ちゃん頑張るから、彼らに連絡してあげなさい。もうすぐやから!」

『はっ…はぃッ!』





美蘭は急いで病室を出て、電話をしに行った。





―――職場。





「あぁ〜…まだ終わらんのけー…?」





荷物を置いて、再び引き返す愁洩。


そして、ふと携帯を見る。





「―――あれ?メール来てる…」





―――――――――
FROM:美蘭
題名:赤ちゃん!
―――――――――
内容:今日中かも
しれんってさ♪

―――――――――





「…えッ?!今日中…って…」





ヴ―――…ヴ―――…





「―――ッ!!!びびったぁ!」





その時、ちょうど愁洩の携帯のバイブが鳴った。





「はぃ−?」

『愁洩ッ!!』