―――その頃、病院では。
『き〜たぁ〜…』
再び襲う腹痛に、お腹を抱える恋嘩。
美蘭が傍で時計を見る。
『1時間…。これが続いたら先生呼ばなな。』
『あぁ〜…早く産まれてこーへんかなぁーッ…w』
『楽しみやなぁw』
―――――
現在 9:00
『…美蘭〜!』
再び腹痛を訴える恋嘩。
『え?きた?……ちょっと先生に聞いてみよっか?』
美蘭が医者を呼び、部屋で恋嘩の様子を伺った。
医者の表情が真剣なる。
+「ん〜…」
『…どうですか?』
+「ちょっと早いけど…出たがってるかもなぁ。」
『赤ちゃんが…ですかっ?』
痛みで表情を歪めながらも、閉じていた目を開けながら、医者に問う恋嘩。
+「そうやで。こりゃぁ今日中かもなぁ…」
『ほっ…ほんまですか?!』
+「うん。いつでもいいようにこっちも準備しておこうか。」
+「はぃ!」
医者と看護婦さんが、足早に病室を出て行った。
痛みに堪える恋嘩を摩りながら、美蘭は携帯を取り出す。
『仕事中やし…一応メールだけでもしとこ…』
―――――
現在 17:00
恋嘩の陣痛の間隔も大分短くなってきた。
同時に痛みも激しくなってきた。

