「「ここやんなぁ?」」
「「あぁ」」
ドアの向こうから、知らない男の声が聞こえる。
『…来たッ…』
『しぃッ!!!』
「「開けてよー。俺ら怪しいもんちゃうよー?w」」
「「味方やからぁーw一緒に逃げよ?」」
『…味方…?』
恋嘩が反応して体を起こすが、美蘭が手で制す。
『嘘に決まってるやん!信じたらあかん!』
ドンドンドン!!!
「「あーけーてーよー!」」
ドン!ガァン!ガァン!
手で叩くような音から、足で蹴るような音に変わった。
『誰が開けるかっ…』
ガァン!ガァン!ミシッ…
『・・・うそやッ…』
ガァァァァァン!!!
ドアが壊された。
「「見ぃーっけw女の子w」」
「「噂通りちょー可愛くね?w」」
『入ってくんな!出てけ!!!』
美蘭が立ち上がって、恋嘩のベッドの前に立った。
「「俺らとおいでよw」」
『誰がッ!』
「「後ろの子…どーしたん?」」
『恋嘩に近づかんとって!!!』
ブンッ
美蘭が恋嘩を庇うように立ち、男に鉄パイプを振り下ろす。
ガシッ!!!
でもそれは、あっけなく男に掴まれてしまった。
『!!!!!』
「「ざーんねーんでーしたぁーw」」
ドッ…
お腹に拳を入れられて、美蘭はその場に気絶してしまった。
『うッ…』
『美蘭ッッッ!!!』
「「1人ゲ−ットw」」

