数日後、レティシア様は栄養ドリンクに自ら毒を混ぜたと自供した。アルバート様に近づく私が目障りで潰したかったらしい。ついでに自身の献身でアルバート様に惚れ直して欲しかったそうだ。レティシア様は今後、裁判にかけられて罪を償うことになるそうだ。
私は今、新たな戦地に向かっていた。もちろん、アルバート様も一緒だ。アルバート様が回復してから、各地に残った魔物を討伐する行軍を続けることになったのだ。
今日の野営地に着いたので、野営の準備をしてからアルバート様の元へと向かう。もちろん、栄養ドリンクを持っていくのは建前だ。アルバート様のテントに入ると、笑顔で迎えてくれた。
「エミリー、疲れてないか?」
「はい。アルバート様は大丈夫ですか?」
「ああ。エミリーの顔を見たら元気になった。あと、エミリー、俺のことはアルと呼んでくれといっただろう」
アルバート様は唇を尖らせた。愛称呼びを許されたのは嬉しいけれど、それで呼ぶのはまだ恥ずかしいのだ。
「……だって、任務中ですし」
「エミリー」
「んっ」
突然、唇を奪われる。触れるだけのそれをしたアルバート様は悪戯っ子のように笑った。
「今は休憩中だからいいだろ?」
「……アル。もう一回しましょう?」
再び重なった唇は優しく甘やかなものだった。
