「あの、体調は大丈夫ですか?」
「とても怠い。レティシアの治癒魔法は痛かった」
「すみません。その痛みや怠さを治す方法はまだ見つかってなくて……」
私が眉根を下げると、アルバート様は優しく微笑んだ。
「ありがとう、エミリー。これは俺の油断が招いたことだから耐えるさ」
「お大事になさってください」
「ああ。それで、エミリー、話があるんだ」
「はい?」
アルバート様は真剣な表情で私を見つめた。
話ってなんだろう。さっきの愛してると叫んで下さったことだろうか。
私は頬が熱くなるのを感じながら胸の前を押さえながら、首を傾げた。
「話って何でしょうか」
「俺は君を愛してる、エミリー」
「へ?」
「始めは痛みを伴わない治癒魔法を作った君に抱いたのはただの興味だった。だけれど、君のことを知っていくうちに、ますます好きになっていった。俺と結婚して欲しい。ずっと俺の隣にいてくれないか?」
月の光のような銀色の瞳に射抜かれて、私の胸は激しく脈打ち、頬が熱くなる。
アルバート様が私のことを好き? 嬉しい。私もアルバート様のそばで、ずっと支えていたい。
「私もアルバート様が好きです。隣で支えさせてください」
「エミリー!」
「アルバート様!」
両手を広げるアルバート様の胸に私が飛び込むと、ぎゅっと抱きしめられた。アルバート様の匂いに包まれて、私の胸にじんわりと温かいものが広がる。ふと顔を上げると、アルバート様は優しく微笑んでいた。
「キスをしても?」
「もちろん」
重ねた唇はとても熱かった。
