恐る恐る頭を預けてみると、抵抗されなかった。このまま優しさに甘えてみようかな。 呼吸に合わせて上下する胸板は安心に包まれて、悲しさや辛さがゆっくりと消えて行くのが分かる。 目を閉じると、穏やかに脈打つ心臓の音が私の耳に溶け込んで、また一つ二つと涙が零れた。 いつも明るく笑っているけど、それはまわりに心配をかけないように、仮面を被っているだけ。 それでみんなが幸せなら、それで良いと仮面を被り続けてきた。 旦那様の前では、その仮面は必要ないのかもしれない。