途端に全身に鳥肌が立った。 雫玖は暴力を振るうおじさんの息子だという事を酷く怖がっていた。 その血が流れている自分ももしかしたらいつか、殴ってしまうのかもしれないと。 そのせいで雫玖は友達関係も狭くしているようだったし、なるべく“その機会”が訪れないように。 …待て。 そんな雫玖が俺が海の事を好きだと自覚したのを知ってどう思っていたのか。 『今じゃなくてもいいから、気持ちの整理が出来たら読んであげて』 ─────『空人には悪いけど、結構前から僕は空人の事が嫌いだよ』 『………はい、』