うみに溺れる。



「…雫玖は?」

「もちろん来るよ!」

「おー、じゃあ行くわ」

「はぁ?何?雫玖来なかったら行かないわけ?」

「うん」

「さいってー」

「そりゃどうも」


あの日以来、なんだかんだ仲直りをした俺らは以前のような関係に戻った。

本当に気にする事はないから、と雫玖に説得され渋々俺も了承した。
以前と変わらず話す俺らを海は何も聞かずに笑ってその輪に入る。

友達以上、家族のような存在なのだ。