「……無理だろ、」 「…何が、」 「なんで、海と付き合う過程で俺に一言もなかったわけ?」 「それは、」 「なんで俺がこんな気持ちになんなきゃいけねぇんだよ、」 「空人、待って、」 「っ、触んな。もう二度とお前の顔見たくしねぇし口もききたくねぇ」 俺達の空気に気付いたユキチがクゥン、と切なく鳴いた。 心配しているのか、俺の手をぺろぺろと舐めている。 雫玖の手を振り払った手がヒリヒリと痛んだ。