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あの後、空人は私の代わりに教室にある荷物を取りに行ってくれた。
その間に体育教官室に行き、笹山に早退する事を告げると何か言いたげな顔で「親御さんに連絡しとくな」と言われた。
そして私は今、またあの海に来ている。
岩場になっている所に座り、波の音を聞きながらボーッと水平線を眺めた。
この季節の海は人がいなくて静かで心地よく波の音が聞ける。
『私、夕日が沈む瞬間の海が1番好きかも』
『確かに綺麗だよね。…でも僕は日の出が好きかな』
『日の出?』
『……小さい頃さ、父さんと1度だけ来た事があるだ。日の出の瞬間が凄く綺麗でキラキラしてて、今でも覚えてるよ』
『へぇ!私も見てみたいかも!』
『ふふっ、海早起き出来んの?』
『やろうと思えば出来るし!』
『嘘ばっか』
昔から私は朝に弱く、毎日起きれないのを雫玖は知っている。
『じゃあ、いつか一緒に見よっか?』
『うん!』
未だに日の出の海を見れていない。
あの後、空人は私の代わりに教室にある荷物を取りに行ってくれた。
その間に体育教官室に行き、笹山に早退する事を告げると何か言いたげな顔で「親御さんに連絡しとくな」と言われた。
そして私は今、またあの海に来ている。
岩場になっている所に座り、波の音を聞きながらボーッと水平線を眺めた。
この季節の海は人がいなくて静かで心地よく波の音が聞ける。
『私、夕日が沈む瞬間の海が1番好きかも』
『確かに綺麗だよね。…でも僕は日の出が好きかな』
『日の出?』
『……小さい頃さ、父さんと1度だけ来た事があるだ。日の出の瞬間が凄く綺麗でキラキラしてて、今でも覚えてるよ』
『へぇ!私も見てみたいかも!』
『ふふっ、海早起き出来んの?』
『やろうと思えば出来るし!』
『嘘ばっか』
昔から私は朝に弱く、毎日起きれないのを雫玖は知っている。
『じゃあ、いつか一緒に見よっか?』
『うん!』
未だに日の出の海を見れていない。

