意地悪な兄と恋愛ゲーム



 ドンッと、近くで何かが爆発するような衝撃音がして、ハッと顔を上げた。


 バチリと電球が明るく光り、その後プツンと音がして、辺りは一瞬で暗くなる。


「なっ、何っ?」


 すぐに、ゴロゴロゴロと爆音が轟き、美咲は再度、頭を抱えてうずくまった。


「か、雷っ!?」


 まさかこれ、停電!?


 慌てて、入口近くの電気のスイッチを入れ直すが、電球は光を宿さない。


 部室の中はまっ暗な闇。

 美咲はその中に、ポツンと一人だった……



「く、暗い…」


 外では、雨風と雷の音が容赦なく響きわたり、小さな曇りガラスをガタガタと鳴らす。



「こ、こ、怖い…」


 声に出すと、途端に恐怖は増した。


 ドクン、ドクン___


 手足が震えて、動悸がする。

 その場にうずくまり、悪寒から腕をさすった。


 どっちが右で、どっちが左か。

 暗すぎて、上下の感覚すら分からなくなりそう。


 今にも自分を呑み込もうとする暗闇の恐怖から、頭の中が錯乱寸前だった……



「やっ、やだ、やだっ……」


 このままじゃ自分が、おかしくなる。


 誰か、お願い……



 助けて___