意地悪な兄と恋愛ゲーム


「え…」


「眉間にシワを寄せて、難しい顔をしてるから」


「み、眉間に、シワ!?」


 慌てて、額を隠した。


「勘違いしないでね。かわいいっていう意味で言ってるんだよ?」


「か、かわっ!?」


「ほら、次は赤くなる。本当に表情が分かりやすいね。悩んでるって事は、少しは俺と星を観てもいいと思ってくれてるの?」


「そっ、そんな事はっ…」


 ない!と、言い切りたいが、星は観たい。

 でも、晴斗が何をしてくるか分からないのが怖い。


「星を観るときは、ゲームは一旦、休戦にしてもいいけど?」


「ほ、本当にっ!?」


「うん」


「じゃあ、観る!観たいっ!!」


 少しずつ、晴斗に近付いている事にも気が付かず、美咲は目をパアッと輝かせた。


「分かった。じゃあ、星が綺麗に観られそうな夜は、声をかけるね」


「うん、ありがとう!」


 ニコニコと嬉しそうに頬を緩める美咲に、晴斗もニッコリと笑った。


「ところで今、俺とすごく距離が近いけど、ちゃんと気付いてる?」