「おっ、お兄ちゃん!?」
突然声がしてそちらを見ると、セーラー服を着た知らない女の子と、その隣には晴斗が立っていて、美咲は目を見開いた。
「真由!何で?」
颯真も同じように、二人の突然の登場に驚いている。
「そっちこそ、何でいるの?っていうか、誰その人、お兄ちゃんの彼女?」
お兄ちゃんって言うことは、先輩の妹さん?
が、どうして晴斗と一緒にいるの?
しかも、恋人みたいに腕なんか組んでる…
颯真の妹、真由に、しっかり絡められている晴斗の腕を見て、恋心を自覚したばかりの美咲は、胸の底から不安な気持ちと嫉妬心が同時に芽生えるのを感じた。
昨夜は私を守ってくれた、晴斗の腕。
私がまた、突き放したりしたから、もう違う人のものになっちゃったのかな…
「違うよ。俺の中学時代の後輩。ごめん。何となく分かってたけど、美咲ちゃんは晴斗の妹で、あってるんだよな?」
晴斗、先輩とは知り合いだったんだ。
だから、妹さんとも付き合いがあったんだ。
私だけ、全然、知らなかった…
「ふぅん。そうなんだ。晴斗君の妹さんって、あの日の夜、晴斗君が慌てて会いに行った相手なんでしょ?席、隣とか最悪なんだけど…」
真由は、不機嫌そうに美咲と颯真の隣に腰を下ろした。

