意地悪な兄と恋愛ゲーム


「そ、颯真先輩!?」


「やっぱり、美咲ちゃんだ」


 颯真は、美咲と確認すると、垂れ目がちな目元を細めて、安心したように頬を緩める。


「お久しぶりです、先輩!」


 卒業してから何年も会ってなかった先輩と再会し、美咲の胸は自然と熱くなった。


「本当に久しぶりだね。優香にはこの前会ったけど、まさか美咲ちゃんにも会えるなんて思わなかったよ」


「そうですよね!先輩、元気にしてましたか?」


「うん。相変わらず、サッカーばかりの生活を送ってるよ」


「そうですか、頑張ってるんですね!」


「美咲ちゃんは元気?」


「はい、この通り、元気いっぱいです!」


「そっか、変わらないね」と、颯真は柔やかに笑う、


「今、帰りですか?」


「うん。この通りに俺が通ってる病院があって、その帰りなんだ」


「…病院?」 


「この間、部活中に足を怪我して、通院中で…」


「だ、大丈夫なんですか?」 


「大した事ないよ。少しひねっただけで、試合には出てるし」


「それなら、良かった…」


「美咲ちゃんは?こんなところで何してるの?」