そのストレートな質問に戸惑いすぎて、美咲は思わず「ど、どこに…?」と、聞いてしまった。
「美咲の可愛いところ、全部だよ」と、晴斗は目を細めて嬉しそうに笑う。
「ぜ、ぜんぶ…?」
「例えば、こことか、こことか……」
晴斗はそう言いながら、美咲の耳の裏側や耳朶を、甘く舐め始めた。
柔らかな舌の動きが気持ちよくて「んっ……」と、声が漏れた。
「それからここも…すごく可愛いよ…」
晴斗は低く囁き、首筋にも舌を這わせてくる。
「あ…」
こ、声が、恥ずかしぎる…っ!
口元を手で覆うと、その手を取られシーツの上にあっという間に押し付けられてしまった。
「声、我慢しないで?もっとよく、聞かせて?」
耳元で吐息混じりに囁かれて、瞳が勝手に潤んでくる。
「……っ、い、いじわる…」
「美咲が可愛すぎるからだよ…」
顔の横にも、そのまま口づけを落とされた。
このまま完全に流されてしまいそうな雰囲気に、美咲は焦りを隠せなくなる。
「は、晴斗…ちょっと待って…お願い…」
泣きそうになりながら見上げると、晴斗は分かっていたように額に口づけを落とす。
「美咲が俺の事を、ちゃんと見てくれるようになるまで待ってるよ。だから今夜は、ここまでにしてあげる…」
「晴斗…」
「美咲の事は、大事にしたい…。焦って傷つけたりだけはしたくないから……」
その一言に、美咲の心はキュンと弾けた。
自分から離れようとしていた晴斗のシャツをギュッと握りしめる。
まだ、一緒にいたい___
「美咲…?」
「晴斗…、もう部屋に戻るの?」
「美咲が大丈夫そうなら、そうしようと思って。どうして?」
「そ、その、今夜はここで、私と一緒に眠って欲しいな…と思って…」

