「でもさ、やよいちゃんなら、
..................っ、俺の香り、独占していーよ」



はちみつの香りがするみたいに、
甘い言葉を言ってきた、夏川先輩。



だけど、それは始まりに過ぎなくて。



「〜っ、ど、独占って、」

「つまりは、彼女になってってこと」

「〜っ、カノ、ジョ、」

「両想いなのに、付き合わないとかないし」



私を真っ直ぐ見つめて、真剣に伝えてくれてる。



だから..............................



「ふ、ふつつか者ですが、宜しくお願いします」



精一杯の気持ちで伝えると。



「ははっ。定型文みてぇ」



そう言って、太陽のような、
キラキラの笑顔で笑う夏川先輩。