帰り際、その海を見ながらゆっくり自転車を漕いだ


星と月が綺麗な夜に私はある人とまた出会った


そのある人とは、元彼のゆうまだった。


「なんでみらがここに…?」


ってゆうまが先に口を開けた。


「それはこっちのセリフ。」


「なんでゆうまがここにいんの?」


と私は言ったけど、


ゆうまの雰囲気的にまだ未練が残ってる感じがした。


部屋着を着ていて、ちょっと生活感のない服装をしていた。


だけど、ゆうまはその一言だけ言って海の方へ行ってしまった。


でも、私は気づいたら無意識にゆうまの手を掴んでいた。


ゆうまの手は少し痩せた気がした。


「ねぇ、そっちに行っても海しかないし、何しに行くの?」


「まさか,,,!?」と思い、ゆうまを海から遠ざけた。


でも、その後ゆっくり話を聞くと、


ゆうまはただ単に海を見たかったらしい。


ちょっと、行けないことした気がした。


だから、「今度海行こ。」ってみらから誘った


今回会うのは全然平気だった


前までは全然怖くて会いたくないって思ってた


でも、今は会いたいって思う


それは多分まだ好きなんだと私は思う


だってあれだけ愛し合った人だから


これ以上自分の心に嘘つけない


ずっと強がりで気持ちを抑えてきた私


素直になりたくて仕方なかった


でも、今はあの頃とは違う


成人したんだ


ゆうまと別れて一年半経った


あなたと出逢っていろんな経験をさせてもらえた


愛も恋も全部が楽しかったし、辛かった


一年半前は毎晩毎晩あなたを想ってばかりで周りのことが見えてなくていろんなことから逃げてた


でも、今はあの頃とは違うくて考え方も行動も何もかもが大人になった気がする


あなたと出逢って別れて離れたおかげで私の今がある


いつもいつもそのことで気持ちが溢れる


たまにふと思い出す時がある


仕事中でも


1人の時も


誰といても


絶対思い出すのはゆうま


ただ単に未練があるんだと思う


だけど、ここ一年で忘れようとしてた


なのに連絡が来て偶然あって私の中の何かが


「プチンッ」と切れた音がした