「違うの。そうじゃないの。」

何度もそう言って泣きじゃくる姪に、伯父は問いかける。


「じゃあ、どうしたって言うんだい。話してごらん。」

その優しい言葉に亜季は弾かれたように、亜季は伯父の胸に飛び込んだ。


そして胸の中に秘めた様々な思いを、抑えきれずに一気に話し続けた。

その話をひとつひとつかみ締めるように、伯父はその胸で姪の髪を優しく撫でながら静かに聞いていた。