「店長に言ってくる。休みの間のシフトは任せて。」

「ありがとうございます。」

亜季が顔を上げることもできずにそう言って礼をするのを見届けると、まりは駆け足で部屋を出て行った。


そんな後姿に、亜季は心の底から感謝して頭を下げた。


その温もりは、ふるさとと似ていた。