まりは亜季の背中を軽く叩く。


「行ってきなさい。遅くなればなるほど、絶対後悔する。」

同じく田舎から出てきて、尊敬できる生き方をしているまりの言葉だからこそ、そこには重みがあった。


亜季が小さく頷くのを確認すると、まりは立ち上がった。