スキーに行ったことがないまりが、田舎のスキー場に行こうと言ってきた時も、亜季は故郷に近いところには行きたくないとかたくなに断った。

そんな生まれ育った土地に帰りたがらない亜季に対し、まりはそれ以上何も聞こうとせず、結局二人は近郊のスキー場に行くことにした。


それ以降まりは、亜季の田舎の話には触れることはなかった。


そして季節は巡り、二年目の夏になった。