翌日、亜季は初めてのコンビニエンスストアで求人誌を買うと、やはり初めてのファミリーレストランに入った。

男性店員に一番奥の禁煙席に通されると、試行錯誤しながら料理をオーダーをする。


亜季は何とか注文が店員に伝わったのを確認すると、思わず胸をなでおろした。

そして店員から説明を受けた、セルフのドリンクコーナーに行こうと腰を上げる。


ジーンズにパステルカラーのブラウスを着た亜季の姿は、そのスタイルのよさと顔のかわいらしさもあって、周囲で食事をする人たちの目を引いた。

店内の男性客が数名、思わずその姿を目で追うのに、本人だけが気がつかない。


亜季は席に座ると、紅茶を飲みながら、先ほど買ってきた求人誌のページをぱらぱらとめくり始めた。


そこには想像以上にいろんな仕事が載っている。

そのあまりの種類の多さに、亜季はどのアルバイトをしたらいいのか分からなくなった。