おねだり上手な羽賀くん。



大きくもなく、
小さくもない、ゲームセンターの目の前。



なぜ、羽賀くんが、
こんなところに来たのか不思議で。



〝どうして?〟って表情で、
羽賀くんを、見つめてみると.....................



「由羽ちゃんって、クレーンゲーム好き?」



突然、
なんの脈絡もなさげな質問が降ってきて。



「えっと、......取れたことは、ナイ、から、
どちらかと言うと苦手なほう、かな」



素直に〝クレーンゲーム〟に、
対する、良くない気持ちを述べると...............



「ね、由羽ちゃん。
俺、やるからしっかり見てて」



そう言って、
ゲームセンターの中を軽く歩く羽賀くん。